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★2014-4-30★
安直な値下げはダメ? 意味のある値下げをしよう!
私のようにカタチの無い商品(コンサルティング、審査等)を売っている者にとって、値段決めは非常に頭の痛い問題です。
「値段さえ安ければどうでもよい」という、意識の低い顧客を相手にしない自由は確かにあるのですが、影響が同じであれば、価格が低いに越したことはありません。
そういう意味では、「ISOは登録さえできれば良い。登録証が欲しいだけだから」という
ISO取組企業にとって、激安の審査登録機関の存在はありがたいのかもしれませんね。
ただ、「ヒトの命」に係わるISOの場合・・・・、例えば、ISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)、ISO22000(食品安全マネジメントシステム)、ISO化については現在討議中で現時点ではISO化されていないOHSAS18001(労働安全衛生マネジメントシステム)の場合は、「ISOが取れれさえすればよい」では、あまりにもお粗末ですね。
誤解の無いように申し上げますが、「激安審査登録機関=悪い」と決めつけているのではなく、適正な審査を提供するためにはそれなりのコストがかかるということです。
運輸安全マネジメントにおいてもISO39001においても、常日頃、申し上げているのは、「運輸事業者にとって安全はカネがかかる」ということです。
ですから、荷主企業さんにとっても、「運賃が安ければどのようなトラック業者でもよい」では、悲しいですね。もし、荷物ではなく、自分の可愛い子供や孫が遠足や修学旅行に使用するバス業者に対しても同じような意見が言えるのでしょうか?
荷主企業さんにとって、荷物はわが子のようなものですから、「安全を意識している運輸事業者」に輸送を依頼していただきたいものです。そのための指標が、ISO39001であり、運輸安全マネジメントのPDCAですね。
話は、ISO審査登録機関に戻しますが、まともな審査登録機関であれば、今後、自社(自組織)でISO39001を認証取得した会社(組織)のその後の交通事故データ等を公表されていくと思います(そのように宣言されている審査登録機関も多いですね)。
と、いうことで、「安直な値下げは良くないですよ」とつなげたいのですが、私も一応、マーケティング講義を受け持つことがあることから一言付け加えます。
「意味のある値下げや、戦略的な値下げであればOK」ということです。
どういうことでしょうか?
例えば、非常に流行っている(と思える)デザート&カフェ店の場合。
このお店は、ビルの1階に店舗を構えており、外から見ると、いつも満席状態。
しかし、一つ難点が。ケーキも飲み物も高価なのです。
その結果、ナニが起きたのか?お客は一度、入店すると高い飲み物&ケーキ代の元を取るために非常に長居するのです。その結果、お客の回転率が悪くなり、利益率も悪く、あえなく赤字となり撤退。
では、この店の場合、どうするのか?
なぜ1:なぜ儲からないのか?
お客が長居して回転率が悪いから。
なぜ2:なぜ長居するのか?
ケーキと飲み物の価格が高いから。
なぜ3:なぜ、価格が高いのか?
テナント料金が高いから。
以上の場合、テナント料金の値下げを交渉することも一つの方法です。事例のようにいつもお客で満席の状態が見える店舗は、店舗オーナーからみても撤退してほしくないでしょうから。
つぎは、「なぜ2」です。いっそのこと、
ケーキも飲み物も値下げしてみてはどうか?
この価格決定は、詳細なマーケティング調査・データ分析が必要ですが、適正価格を設定することにより、お客の滞在時間を減らし、回転率を上げることが可能でしょう。また、回転率を上げるその他のアイデアも同時進行する必要がありますね。
今回は、ISO39001の審査と絡めて、価格設定について考えてみました。
★2014-4-30★
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