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★2012-12-20★
ISO39001(RTSMS)で、本当に事故は減るのか?

 ISO39001で事故を減らすためには、次の要件が必要ですね。

 ① 自社に合った適切なISO39001を構築し運用する
 ② 全従業員を挙げて前向きに取り組む

 上記、“①②”ができていれば、交通死亡事故と交通重傷事故は減ります。

 ISO39001に取組んだけれど、成果が出ない場合は、
 ・ISO39001のしくみが悪い
 ・全社を挙げて前向きに取り組んでいない
 この、二点でしょう。

 ただ、そもそも成果が出ようにない取り組みをされている組織(企業)もあるのではないでしょうか?
 
 例えば、運輸事業者であるにも拘らず、自社従業員の通勤のみを対象とする場合ですね。

 もちろん、取組み組織(企業)にとって、何らかの目的があるのでしょうが、これでは本末転倒かもしれませんね。ただ、その場合でも、取組み組織(企業)は、自身で十分認識されていると思いますので、決して、「ISO39001は役に立たない」とは思わないでしょうが。

 ISO39001で交通事故は削減できるとの認識ですが、そもそも、ISO39001の目的は、
交通死亡事故・交通重傷事故の防止です。

 交通死亡事故・交通重傷事故を防止する過程で、軽微な交通事故が増えることがあるかもしれません。ISO39001では、ヒトの命が奪われたり、後遺障害が残ることを防がなくてはならないという「想い」が込められた規格ですから(私はそうおもいます)、軽微な物損事故が増えることについては、あまり気にはしないのです。

 要するに、「交通死亡事故・交通重傷事故防止」 と 「軽微な事故防止」 を天秤にかけた場合に当然、「交通死亡事故・交通重傷事故防止」を選択しなくてはなりません。もちろん、交通死亡事故・交通重傷事故防止をすることで、軽微な事故も防止できる可能性も高いですが相反することもあるのです。

 このことは、トラック事業者さんにとって理解しにくい考えかもしれませんが、事故が起きた時の影響を考慮しますと、軽微な事故発生で会社はなくなりませんが、死亡事故を発生させることにより会社がなくなってしまうかもしれません。

 “会社がなくなる”ということは、そこで働いている従業員の方の生活もなくなるということです。「他の働き口を探せばよい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そう簡単に割り切れるでしょうか?

 自社に合った適切なISO39001を構築し、全従業員を挙げて前向きに運用すれば必ず、ISO39001で交通死亡事故・交通重傷事故は防止できます。
 そして、損害保険料が削減され、事故処理に費やす人件費も削減され、結果、会社の利益も向上し、従業員の適切な雇用も維持できるのです。

 と、いうことは、ISO39001は、組織(企業)の従業員の生活を守る規格なのかもしれませんね。

★2012-12-20★

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