今年はISO39001への取り組み件数増加の年です。
一緒に交通事故削減に向けて取組みましょう!
無料お試し相談はコチラです。
2015-09-11 物流企業研究会(選ばれる物流企業)のご案内
公益法人日本ロジスティクスシステム協会主催
2014-09-15 物流大学校でISO39001講師担当しました コチラ
2014-08-29 ブログ更新しました コチラ
2014-06-23 ISO39001に準じたスマートドライブ宣言 コチラ
2014-06-09 当組織4社目のISO39001認証取得 コチラ
2014-06-05 岐阜県トラック協会青年部との事業 コチラ
2014-04-25 三冊目の著作が商業出版されました
「『プロセスリストラ』を活用した真の残業削減・
生産性向上・人材育成 実践の手法」 コチラ
2014-02-02 物流技能専門校の講師を務めました。コチラ
2014-01-09 「アイソス」に書評が掲載されました。 コチラ
2013-12-20 当サイト主宰者が執筆したISO39001書籍が
発行されました。 詳細はコチラ⇒ ⇒ ⇒ ⇒
2013-10-29 名古屋での「ISO39001実務セミナー」無事終了
しました。 詳細はコチラ
2013-10-28 ISO39001関連書籍を含めて2冊の本を執筆中
です。 コチラ
2013-08-20 「月刊 自動車管理」 9月号からISO39001連載
執筆を始めました。
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2013-08-07 ISO審査機関の日本環境認証機構でISO39001セミナーの講師を担当。 コチラ
2013-06-20 規格策定国スウェーデン取材記がISO専門誌 「アイソス」 に掲載されました。コチラ
2013-05-31 ISO審査登録機関SGSがISO39001無料セミナーを開催し講師を務めます。コチラ
2013-05-13 物流大学校(中部トラック研修センター)で6単位の講師を担当しました。コチラ
2013-05-06 世界唯一のISO39001認定機関となるSWEDAC(スウェーデン)訪問 コチラ
2013-05-02 運行管理者・安全管理者向け専門誌に当サイト主宰者のインタビュー掲載 コチラ
2013-03-13 ISO専門雑誌 「アイソス」 に当サイト主宰者山本の執筆記事が掲載 コチラ
2012-11-21 ISO39001に取組む際の失敗しないコンサルの選び方を解説しました。コチラ
2012-11-21 ISO39001審査に対応しているISO審査登録機関の一覧です。コチラ
2012-10-15 名古屋市交通局様において内部監査員スキルアップ゚講習の講師を担当しました。
2012-09-02 日本環境共生学会に於いてISO39001について発表しました。 コチラ
2012-07-31 最新情報を元にしたISO39001セミナーを開催しました。
2012-06-19 TC241議長国スウェーデンの責任者から「ISO39001:FDIS」について
丸一日かけて、直接(スウェーデンのヨーテボリで)、詳細なレクチャーを受けました。
2012-06-10 ISO専門誌にISO39001専門家としてのインタビュー記事が連載されましたコチラ
2012-04-05 新聞にISO39001執筆記事が掲載されました。 コチラ
2012-01-17 ISO39001策定の議長国であるスウェーデン訪問レポートを掲載しました
2011-12-15 ISO39001について専門家として新聞のインタビューを受けました
■ ISO39001とは? ■
ISO39001(Road traffic safety management Systems:RTSマネジメントシステム)とは、交通死亡事故・重傷事故をゼロにするための「しくみ」です。
「ISO」と言うと、
・ISO9001:品質マネジメントシステム:自社の製品やサービスの質を向上させ、
顧客満足を売るためのしくみ
・ISO14001:環境に優しい組織活動を行うためのしくみ
が有名ですね。他にも「ISO22000:食品安全マネジメントシステム」
「ISO27001:情報セキュリティーマネジメントシステム」「ISO50001:エネルギーマネジメントシステム」がありますね。
ISO9001・ISO14001等への取組はあくまで任意であり、自主的に取り組むものです。ただ、自主的にこれらのISOに取組んでも、得られる果実(成果)は、今一つはっきりした形に現わせないことがあります。
しかし、このISO39001は、交通事故削減のしくみですから(規格上は“重傷事故・死亡事故削減”が目的)、得られる果実(成果)が非常に明確です。
もちろん、ISO39001を運用した結果、“交通事故削減”自体、とても大きな成果ですが、その結果、“得ることができる成果”として、
・損害保険料が激減する
(営業用貨物自動車[2t超]30輌保有の運送業者が事故発生に伴う支払
保険金を50%削減することにより100万円の保険料削減が可能)
・交通事故処理の手間が省ける
(被害者や遺族への謝罪はなんと大変なことか!)
・車輌修理代等の経費が削減できる(損害保険を使用しない場合)
・取引先・顧客から高い評価を得られる
・環境保全企業となれる(交通事故削減は環境負荷の低減です)
ISO39001に取組む成果をざっと考えただけでも、このような“成果”を上げることが可能なのです。特に、“損害保険料が激減する”は、
純利益が増えるのと同じですね。
日本では、国交省がISO9001を参考に策定した、「運輸安全マネジメント」があります。ISO39001と「運輸安全マネジメント」は、目的は異なるところがありますが、やるべきことは非常に類似性があります。
国交省が、「運輸安全マネジメント」を導入して交通事故削減のマネジメントシステムを運用した貨物自動車運送事業者25社について調査したところ、平成18年と3年後の21年を比較すると、
保険金支払額が半額以下になったという結果がでました。スゴイですね!
「ISO39001=運輸安全マネジメント」とは、言いきれませんが、少なくとも、
「ISO39001>運輸安全マネジメント」であることを考えると、ISO39001に前向きに取り組むことにより、「運輸安全マネジメント」を超える成果が出ることは間違いないと思われます。
そうです!ISO39001に取組み、交通事故を削減することによりこんなに良いことがあるのです!
では、ISO39001に取組むべき組織とは?
交通事故を発生させてしまう可能性のある組織や交通事故の原因となり得る組織の全てがISO39001取組対象です。具体的には、
・運送業者(トラック、バス、タクシー)
・自社配送を行っている組織
・自動車会社
・製造業者
・社有車を保有している組織
・スーパーマーケット
・学校
・お役所
・道路を設計するコンサルタント
・道路を施工する建設業者
・その他、物流が発生する組織(工場、商社、デパート等殆どの組織)
要するに、交通事故の「被害者」「加害者」を問わず、「当事者」となり得る可能性のあるヒトを抱えている組織ですね。
何と言っても、ISO39001に取組み、交通事故を減らし、“純利益をアップ”させることのできる組織は、運送会社(トラック、バス、タクシー)ですね。
でも、運送会社さんにとっては、「燃料代の高騰や荷主からの運賃引き下げ要求の中、ISO39001に取組んでいるヒマもカネもありません」が本音かもしれませんね。もちろん、「そのような会社こそ、ISO39001に取組み、成果を上げましょう」と言いたいのですが、人は誰しも、「3年先の100万円」よりも「今日の1万円」が大切なのですよね。
でも、チョット待ってください。前述の“ISO39001に取組むべき組織とは?”には、次の組織が含まれていましたね。
・自社配送を行っている組織
・自動車会社
・製造業
・社有車を保有している組織
・その他、物流が発生する組織(工場、商社、デパート等殆どの組織)
これらの組織(会社)は、全て、
荷主企業ですよね。
以前(現在でも)、取引先企業からの強い要請でISO9001・ISO14001・ISO22000・ISO27001に取組んだ会社がたくさんありました。仮に、荷主企業さんがISO39001に取組んだ場合、その企業の物流を担っている運送業者さんにISO39001認証取得要請が出ない訳ないですね。
ましてや、「ISO39001=重傷事故・死亡事故削減」ですから、“環境保全”と同じく誰も反対できないのです。
もちろん、荷主企業さん自らがISO39001に取組まなくても、協力会社である運送業者さんにISO39001認証取得依頼をするのは当然の流れでしょう。
特に、重傷事故・死亡事故の要因となり得る製品を製造している企業(自動車会社、自動車部品製造業、タイヤメーカー等)や、自動車に関連する企業(デジタコメーカー、道路標識製造業等)にとって、交通事故増加は大問題です。ですから、結果的に全ての交通事故を削減することのできるしくみであるISO39001への取組を協力会社に強く要請することでしょう。
ISO39001とは、具体的にナニをするのか?
ISO39001は、ISO9001・ISO14001と類似性が高いのです。交通事故削減に向けてしくみを廻していくところはISO9001、リスク評価の考え方はISO14001、また、国交省がISO9001を参考に事故削減のしくみとして策定した「運輸安全マネジメント」とも類似性が高いのです。
具体的な取組みをごく簡単に説明してみましょう。
① 経営層(トップマネジメント)として、死亡・重傷事故防止のために必要な様々な
ことをコミットメントする("コミットメント"="誓う"という日本語訳が適切?)。
② 「道路交通安全マネジメント方針」を策定する。
③ 「死亡・重傷事故につながるリスク」と「死亡・重傷事故につながる要因」を
特定する
→ なんといってもこの項目が一番重要です!
④ RTS目標、RTS詳細目標及び実施計画を決定し、その達成手段も策定する。
⑤ しくみの運用に必要な経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報等)を明確にする。
⑥ ヒトについて必要な力量を明確にして、運用にあたらせる。
⑦ 社内・社外の情報共有のしくみを構築し運用する。
⑧ 死亡・重傷事故防止を実現するために決定したしくみを運用する。
⑨ 緊急事態の定義を決定し防止・軽減する。
⑩ 運用の結果を評価する。
⑪ ヒヤリハット活動を取り入れ運用する。
⑫ 内部監査を実施する。
⑬ マネジメントレビューを実施する。
⑭ 継続的改善を実現する
注意:「リスク管理」については、当然、含まれていますね。「ヒューマンエラー」については、規格策定段階の「DIS版」では、“ヒューマンエラー”という文言が掲載されていましたが(当然、英文で)、その後発行された「FDID版」で削除され、2012年10月1日に正式発行された「IS版」でも削除されたままです。
残念ながら“ヒューマンエラー”という文言は、消えてしまいましたが、規格(ISO39001)内の“第6章”のハートの部分で読み取ることができますね。
「ISO39001」は、2012年10月1日に正式発行され、日本語訳は、2013年4月に発行されました。しかし、私たちは、私たちはスイスのジュネーヴにあるISO本部より、ドラフト版の英語版「ISO39001」を入手し、2011年より独自に日本語訳を行っていました。
また、ISOにおいて、ISO39001を策定するワーキンググループである「PC241委員会(現在ではTC241委員会)」の事務局を務める、スウェーデン規格協会(ストックホルム)を2011年11月、2012年6月及び2013年5月の3回に渡り訪ねプロジェクトリーダーよりレクチャーを受け、更に、同国における責任者をスウェーデン交通庁(ヨーテボリ:ボルボの本社がある街:交通安全の街として有名)に訪ね、現状でのISO39001に関する疑問点等をぶつけてきました。その結果、疑問点等は100%解決したわけではありませんが、かなりの情報を得ることができました。
今後も私たちは、継続的にISO39001策定の議長国であるスウェーデンの責任者と唯一パイプを持つ純民間人として、メールでのやり取り、スウェーデン訪問を繰り返し、皆様に最新かつ正しいISO39001情報をお伝えしていく予定です。
スウェーデンは、ISO39001策定のTC241の議長国であるばかりか、ISO39001のベースとなっている「ビジョンゼロ」(交通死亡事故・重傷事故を防ぐ取組み)を国策として実施し、成果を挙げてきた国です。
ISO39001の正式発行に伴い、「規格のこの部分がよくわからない」や「この要求事項の真意は?」等の疑問についても、スウェーデンの規格の策定者に対して質問をぶつけていく予定ですのでご期待ください。
皆さんが、ISO39001に取組む際の失敗しないコンサルの選び方を解説しました。コチラ
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電話での問い合わせは・・・
☎052-269-3755(あおいコンサルタント株式会社)山本まで。
当サイト主宰者からのピリ辛コメント:
ISO業界に15年以上、運送業者さんに関わって20年以上の者としては、ISO39001を是非、取組んでいただきたく思いますが、苦言もひとつ。
ISO39001は、良いしくみを構築し、全社一丸となり取組めば、必ず成果が挙ると思っています。
ただ、チョット待ってください。
ISO39001は、「来月スグに認証取得」は、さすがに無理ですが、適切な指導者の下、半年以上、全社一丸となりまじめに取り組んでいただければ、必ず、認証取得できます!でも、一度認証取得できたISO39001の認証取得を返上する(取りやめる)ことは、結構、勇気が必要です。ですから、ISO39001に取組む場合は、よーく考えて頂きたいのです。安易な気持ちで取り組むことは慎みましょう。
また、ISO39001は、認証規格(第三者認証を前提とした規格:審査登録機関の審査を受ける)ですが、ISO39001の目的は、「重傷事故・死亡事故の防止」ですから、ISO39001のしくみだけ取り入れて、審査登録機関の審査を受けない選択肢もあるのではないでしょうか?もちろん、その場合、
審査登録機関のマークを表示できなかったり、公表に制限がありますが、「重傷事故・死亡事故の防止」という成果を得ることはできますよね。このような意見は、ISO9001・ISO14001主任審査員としては不適切なのかもしれませんが、選択肢の一つとして考えてみてもよいのでは?また、ISO14001(環境マネジメントシステム)の
“自己宣言” も参考になるかもしれませんね。
ただ、取引先や世間からの一定の信頼を得るために第三者認証が必要な場合もあり、社内の役員や従業員に対する “外圧” を上手く活用し、成果を得るために第三者認証が必要な場合もあります。
要は、「自社にとって、どのようなアプローチが適切なのかを見極めてください」と言うことですね。
目的は、「重傷事故・死亡事故の防止」ですから、その目的が達成できる一つの手法としてISO39001があり、別に、目的が達成できる他の方法があればそれを使えば良いのです。その他の方法として、当然、「運輸安全マネジメント」もありますね。 |
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