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お元気ですか!

ISO39001エキスパートの

あおいコンサルタントの山本昌幸です。

ISO39001メールゼミ第10回です。

 

今回は、

企業や組織が

ISO39001に取組む場合の必要な知識。

 

ISO39001コンサルタントを実施する場合に

コンサルタントが身につけなくてはならない知識を

解説しますね。

 

この、ISO39001に関して、

「企業や組織が必要な知識」や

「コンサルタントが身につけなくてはならない知識」の

考え方は、あくまで私の個人的な考え方ですが、

700回以上のISO審査経験があり、

200社以上のフルコンサル経験があり、

かつ、ISO39001の情報を

ISO39001策定の議長国である

スウェーデンからの直接、得ている

ISO9001・14001主任審査員としての

意見ですので、

かなり、「的を得ている」と思います。

(ゴメンナサイ。自慢みたいで:汗・・)

 

また、すべて、「根拠」がありますので

参考にして頂ければと思います。

 

これらの

「知識」を身につけて頂くことが

「取組み希望組織のISO39001認証取得への近道」

[ISO39001コンサル成功の近道]

になると信じています。

 

では、始めましょう。

 

*身につけなくてはならない知識 その1:

 

その1―――ISO9001の知識―――その1

(ISO9001=品質マネジメントシステム)

 

これは、或る意味当然のことですね。

ISO39001は

マネジメントシステムです。

 

ISO39001と同様の

第三者認証(審査を受けることを前提)マネジメントシステムの基礎は

何と言っても

ISO9001であることは

疑う余地がありません。

 

実は、現在発行されている

「ISO39001:FDIS」は

2色刷りなのです。

 

青字の文章と

黒字の文章。

 

その、青字の部分は、

他のマネジメントシステム規格(ISO9001、14001等)と

ほぼ同じ内容なのです。

 

と、言いますか

他のマネジメントシステム規格(ISO9001、14001等)からの

“引用”的なものとした方が理解しやすいかもしれませんね。

 

ごく一部、例を挙げてみますと、

・力量

・文書管理

・内部監査 などなど

 

これらの他のマネジメントシステム規格からの

“引用的”な個所は、

 

「ISO9001は理解していて当然ですよね」と

読めるのは私だけでしょうか。

 

ですから、独自で

ISO39001に取組む組織は

ISO9001理解から始めてください。

 

ISO39001コンサルタントを目指している方は

ISO9001を主任審査員並みとは言いませんが、

かなり深く理解することが必要でしょう。

 

私は、

ISO22000(食品安全マネジメントシステム)

審査やコンサルも行っていますが、

ISO22000取組組織で

不幸な事例によく遭遇します。

 

特に、

「ISO22000の出来具合を確認してください」

という要望のもとに

その組織を訪ねるのですが、

非常に出来が悪いのです。

 

一社だけではありません。

 

それらの組織の共通点は、

 

・マネジメントシステムへの取組みはISO22000が初めて

・ISO9001のことを理解していない。

 

と言うことです。

 

ISO2200は、

非常に難しい規格であり

ISO39001同様、

「人命」に関わる規格ですので。

ISO22000独自の要求事項に応える

しくみを構築することは骨が折れます。

 

ただ、私が遭遇した

ISO22000取組組織は

ISO22000独自の要求事項への

対応が不完全であることはもちろん、

マネジメントシステム共通の要求事項である

「文書管理」「教育・訓練」「是正処置」等が

不完全なのです。

 

このような組織は、

一見遠回りのようですが、

ISO22000の知識を習得する前に

ISO9001の知識を習得していれば

スムーズにISO22000に取組めたでしょう。

 

私は、日本で初めて、

食品輸送会社が輸送を対象範囲とした

ISO22000の取組みを指導させていただきました。

 

その際、食品衛生の知識のある

運送事業のしくみに詳しいISOコンサルタントが

見つからなく、私に白羽の矢が立ちました。

 

ただ、私は安易にコンサルを受けることができませんでした。

 

なぜなら、その食品輸送会社は

ISO9001にもISO14001にも

取組んだ経験がありません。

 

「Gマーク」は取得していましたが

「Gマーク」は、マネジメントシステムではありませんので、

ISO22000に取組む際の

助けにはなりません。

 

そこで、私の出したコンサルティングをお受けする

「条件」としては(少々エラそうですが)、

 

「まず、ISO9001の知識を身につけてください」

でした。

 

そして、

二日間、幹部社員と現場の責任者に

みっちり、

・ISO9001

・マネジメントシステム

・プロセス管理 等について

レクチャーし、

 

「2か月後に試験をしますので、全員が80点以上得点できたら

ISO22000のコンサルティングに入ります」 と、

 

なんとも高飛車な要求を出しました。

 

しかし、

その食品輸送会社の面々は、

それに、応え、見事、

二か月後の試験で、

全員、80点以上をとりました。

 

そして、ISO22000への取り組みを開始し、

8ケ月後の2011年12月に

見事、食品輸送会社として

「食品輸送」を対象範囲として

日本初のISO22000認証取得を成し遂げました。

 

ここで、誤解して頂きたくないことは、

別に“日本初”なんてことは、どうでもよいことであり、

目指すべきことでもありません。

ただ、他の食品輸送会社が

避けてきたことや気にもしなかったことである

「輸送における食の安全」に取組み

結果、“日本初”となったことに価値があるのです。

 

少々、話がそれましたが、

「ISO22000に取組むうえでのISO9001知識の重要性」は

理解できたのではないでしょうか。

 

そして、

「ISO39001に取組むうえで必要不可欠なISO9001の知識」

を御理解いただけると思います。

 

また、

ISO39001は、

「運輸安全マネジメント」とも整合性があり

その「運輸安全マネジメント」は、

ISO9001を参考に策定されていますね。

 

ただ、申し訳ないのですが、

ISO39001に取組む際、

ISO9001と同じくらい重要な知識、

と言うか、ISO9001よりも必要な知識は、

ISO14001(環境マネジメントシステム)です。

 

このことについては、

次回、お話ししますね。

 

この長い、

文章を最後までお読み頂き、

ありがとうございます。



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