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■ ISO39001研修・講座 第14回 ■

 

今回も前回に引き続き、

ISO39001に取組むにあたり、

取組企業やコンサルタントに必要なことを説明しますね。

 

前回まで、ISO39001に取組むにあたり

必要な知識として

・ISO9001(品質マネジメントシステム)の知識

・ISO14001(環境マネジメントシステム)の知識

・トラック運転者の改善基準告示の知識

・運輸安全マネジメントの知識

を説明しました。

 

今回は、これらの「知識」とは別に必要な

「能力」のお話をしましょう。

 

今回の「能力」は、

ISO39001に取組む組織に必要というよりも

コンサルタントに必要な「力量」ですから、

ISO39001コンサルを選ぶ場合に

活用してください。

 

では、ISO39001コンサルに必要な能力とは・・・

 

「提示された文章を、即、理解できる能力」です。

 

「提示された文章を、即、理解できる能力」とは、

どのようなことでしょうか。

 

通常、コンサルタントは企業にお邪魔して、

仕組みを作り上げていきますね。

 

その仕組みを作り上げる過程で重要なことは、

まず、現状把握です。

 

特に、

ISO9001(品質マネジメントシステム)、

ISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)、

ISO22000(食品安全マネジメントシステム)、

運輸安全マネジメントでは、

現状の取り組みを把握したうえで、

良い取り組みはマネジメントシステムに取り入れ、

無駄な仕組みは排除しなくてはなりません。

 

そのためにマネジメントシステムのコンサルタントにとって、

現状把握能力は非常に重要なのです。

 

現状把握の方法として、提示された、

社内で使用されている文書(規定、手順書、マニュアル、要領等)の

内容を素早く理解する必要がありますよね。

 

そのために現状把握能力である

 

「提示された文章を、即、理解できる能力」

 

が重要なのです。

 

では、その

「提示された文章を、即、理解できる能力」は、

 どのようにして身に着くのでしょうか?

速読法?

いいえ、

速読法の話をしているのではありません。

 

「提示された文章を、即、理解できる能力」が身に着く近道は、

         ズバリ、審査経験なのです。



十数年前、

私が初めて、ISO9001(その頃は、1994年版でした)の

審査に新人として参加したとき、

私を連れてっていただいた、

審査チームリーダーに驚いたことは、

その審査チームリーダーは、

提示された文書(マニュアル、規定等)を見て、

即、内容を把握するのです。

 

そして、次々と質問を始めるのです。


その審査チームリーダーにとって、

提示された文書は、

その日、初めて読む文書なのですが、

パッと内容を把握してしまうのです。

その審査の一日目の終了後の夕食時に、

その審査チームリーダーに質問しました。

「なんで、そんなに早く書いてあることを把握できるのですか?」と。

その時、帰ってきた答えは、

 「山本君、それは慣れなんだよ。

審査をやっているとだんだん慣れてくるから、

初めて提示された文書であっても素早く内容が把握できるようになるんだよ。

山本君も100回くらい審査していくと自然に身につくから大丈夫だよ。」

その時は、半信半疑でも「そんなもんかなぁ」と思いつつ、

次の審査で他の審査チームリーダーと一緒に審査したとき、

やはり、文書の内容把握がとても速い。

 

その後一緒になった審査チームリーダーもその次もその次も・・・・。

気が付くと、

私自身、新人の審査員に、

 

「山本さん、初めて受審企業から提示された文書を

なんで、そんなに早く理解できるのですか?」

 

と質問されるようになりました。

私自身、ISOの審査業務は大嫌いです。

できれば、ISO審査なんてやりたくありません。

 

でも、なんでISO審査業務を続けているのか? それは・・・



審査活動はISOコンサルを生業とするうえで大切な仕入れだからです。


ISO審査業務を担当することで、

コンサルタントとしての重要スキルである

現状把握能力が身に付き、

磨きがかけられるからです。 

もちろん、

現状把握能力のためだけではありません。

 

ISO審査を担当することにより、

いろいろな組織のISO取り組み事例を目の当たりにできますから

その知識をコンサルティングの場でも活かすことができますよね。

実は、今スグにでも、

ISO審査業務は辞めたいです。

 

でも、

良質なISOコンサルティングをお客様に提供するためには、

必要な仕入れだからISO審査業務を現在でも、

年間40~50回続けているのです

(累計では、700回を超えてしまいました)。

 

そして、審査チームリーダーとしての回数にも拘るのです。

 

皆さん、

「プロセス」の話を覚えていますか?

 

「プロセス」とは、

 

「インプットをアウトプットに代えること」

 

でしたね。

 

要するに、

良質なアウトプットを出すためには、

そのためのインプットが必要なのです。

 

試験で100点を取ろうと思うのなら(アウトプット)、

良質なテキスト(インプット)が必要ですね。

そして、効率よく試験勉強する(プロセス)。

 

ISOコンサルタントも同様です。

 

企業に質の良いISOコンサルを提供するためには(アウトプット)、

インプットとプロセスが必要です。

 

ISOコンサルタントとして、

審査業務は、

顧客組織に良質なISOコンサルティングを提供するための仕入れですね。

 

今回は

ここまでにしますね。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。



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