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■ ＩＳＯ３９００１研修・講座 第３回 ■
メールゼミ第３回です。
今回は、
「ＩＳＯ３９００１とは？－その３」
です。
今回は、
ＩＳＯ９００１（ＱＭＳ）や
ＩＳＯ１４００１（ＥＭＳ）に
携わった方以外は、
理解し難いかもしれませんが、
とにかく、一通り読んでみてくださいね。
そして、
ＩＳＯ９００１（ＱＭＳ）と
ＩＳＯ１４００１（ＥＭＳ）の
該当箇所を確認して頂けると幸いです。
ＩＳＯ３９００１には、
ＩＳＯ９００１（ＱＭＳ）やＩＳＯ１４００１（ＥＭＳ）の
知識が必要不可欠ですから。
前回のメールゼミでは、
ＩＳＯ３９００１の横断的な説明をしました。
その後、質問をいただきました。
その質問とは、
「ＩＳＯ３９００１のなかで特に重要な章はどれですか？」
どの章も重要なのですが、
ＩＳＯ３９００１について環境共生学会で共同発表した
後藤氏（博士：環境科学）と
私の意見では
スバリ・・・・・
６章です。
６ Ｐｌａｎｎｉｎｇ
６．１ Ｇｅｎｅｒａｌ
６．２ Ａｃｔｉｏｎｓ ｔｏ ａｄｄｒｅｓｓ ｒｉｓｋｓ
ａｎｄ Ｏｐｐｏｒｔｕｎｉｔｉｅｓ
６．３ ＲＴＳ ｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅ ｆａｃｔｏｒｓ
６．４ ＲＴＳ ｏｂｊｅｃｔｉｖｅｓ ａｎｄ ｐｌａｎｓ ｔｏ
ａｃｈｉｅｖｅ ｔｈｅｍ
現在、
「ＩＳＯ３９００１／ＤＩＳ」の
日本語訳は未発行ですので、
各項目の日本語訳は控えますが、
（前回のメールゼミでは強引に訳しましたが・・・汗）
なんとなくで良いので、
６章のイメージを感じ取ってくださいね。
この、
「ＩＳＯ３９００１／ＤＩＳ」の
６章（６．１、６．２、６．３、６．４）を
ＩＳＯ９００１と対比して考えてみましょう。
「ＩＳＯ３９００１／ＤＩＳ」の
３９頁以降の
“ＡＮＮＥＸ Ｃ”には、
ＩＳＯ３９００１とＩＳＯ９００１、ＩＳＯ１４００１の
対比表が掲載されていますが、
誤記も多く私自身、
内容に賛同しかねる個所もあるので、
当メールゼミでは
私の独断と偏見の意見をお伝えします（スミマセン！）
因みに、
スウェーデンを訪問した際、
スウェーデンにおける責任者も
「わたしは、この対比表を掲載することは賛成していない」
との意見でした。
では、ＩＳＯ９００１（ＱＭＳ）との対比ですが、
専門家である、
審査員やコンサルタントの意見として、
「ＩＳＯ９００１の規格の並びは、必ずしもＰＤＣＡがしっくりしていない」
という意見を多く耳にします。
それはさておき、
ＩＳＯ９００１（ＱＭＳ）をＰＤＣＡの順に考えると、
４章、５章（５．６は除く）、６章＝ＰＬＡＮ：計画
７章＝Ｄｏ：実施
８章＝Ｃｈｅｃｋ：検証・確認
５．６＝Ａｃｔ：改善・処置
となります。
これと
ＩＳＯ３９００１を対比させると・・・
うーん・・・
なんかしっくりしませんね。
確かに、
６．４ ＲＴＳ ｏｂｊｅｃｔｉｖｅｓ ａｎｄ ｐｌａｎｓ ｔｏ
ａｃｈｉｅｖｅ ｔｈｅｍは、
ＩＳＯ９００１（ＱＭＳ）の
５．４．１品質目標、
５．４．２品質マネジメントシステムの計画
に当てはまるのですが、他はチョット・・・
そこで、
思い浮かべてほしいのは、
ＩＳＯ１４００１（ＥＭＳ）の
４．３です。これは、
４．３ 計画
４．３．１ 環境側面
４．３．２ 法的及びその他要求事項
４．３．３ 目的、目標及び実施計画
そのうち、
“４．３．２ 法的及びその他要求事項”以外が
「ＩＳＯ３９００１／ＤＩＳ」の
６章に当てはまるのではないでしょうか。
要するに
「ＩＳＯ３９００１／ＤＩＳ」の
６章は、
ＩＳＯ１４００１（ＥＭＳ）の
４．３．１ 環境側面
４．３．３ 目的、目標及び実施計画
（上記は日本語にしてありますので、正式には、「ＪＩＳＱ１４００１」）
との整合性が強いと思われます。
今回はここまでにしますね。
ＩＳＯ３９００１だけでも解らないのに、
ＩＳＯ９００１（ＱＭＳ）・ＩＳＯ１４００１（ＥＭＳ）に
携わったことの無い方には
難しかったかもしれませんが、
これに懲りずに読者を続けてくださいね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
ＩＳＯ３９００１コンサルタント・専門家 山本昌幸
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