メールゼミ第5回です。
今回は、
「ISO39001」の
「第1章」です。
ただ、当メールゼミでの解説は
ISO39001のDIS段階での
筆者の解釈によるものとご理解くださいね。
1 適用範囲 について
日本語に訳した文章を抜粋しますと
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この規格は、交通衝突に関係する死亡や重篤なけがを減らすために
道路交通システムを用いる組織に対して、
道路交通安全マネジメントシステム(ISO39001:RTSMS)に
関する要求事項を適用する。
************
となります。
要するに、交通死亡事故・交通重傷事故を
減らすために
ISO39001を活用する組織に対する
要求事項であることが
読み取れますね。
また、
1.1 適用 には、
次のように書かれています。
************
この規格には、種類や規模、
提供する製品やサービスを問わず、
下記を望むすべての組織に適用可能である。
a)RTSマネジメントシステムの確立、実施、維持及び改善する
b)その組織が表明するRTS方針に対する適合性を保証する
c)この国際規格に対する適合性を実証する
**************
このことは、
ISO39001のしくみを構築し、
実施し、維持及び改善を希望する組織や
表明した方針を実現する活動を行う組織や
ISO39001に適合していることを実証したい組織に
適用可能なことですね。
また、注意点として
次のように規定されています。
***************
この標準は、
RTSマネジメントについて述べることを
意図したものであり、
製品やサービスの
技術的、品質要求事項を規定することを意図していない。
***************
この表記は、
ISO9001に馴染んだ方であれば、
特に疑問に思わないことですが、
それ以外の方は
???って思うかもしれませんね。
もう少し、説明を加えますと、
ISO39001に取組む組織の
製品(自動車会社であれば自動車)、
サービス(運送業であれば輸送サービス)の
技術的な要求や
品質について
どうこう言う規格ではないと言うことです。
ただ、
ISO39001に取組む際、
これらを含めることを否定しているものではありません。
今回は、ここまでにしましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
ISO39001コンサルタント・専門家 山本昌幸
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